生まれつきの脳機能障害
[発達障害]は「自閉症スペクトラム障害(ASD),
「注意欠陥・多動性障害(ADHD)、「学習障害
(LD)」などの総称。
2つ以上を併発していることや、知的障害を伴う
こともある。
生まれつきの脳機能障害が原因とされ、症状は
乳幼児期から表れる。
障害と気付かず、周囲からの過度の叱責や学校、
職場での孤立から鬱病などの二次障害を引き起こす
ケースは少なくなく、早期の発見、療育(専門的な
治療と教育)が有効とされる。
診断名は2013年に発表されたアメリカ精神医学会の
診断基準によるもの。
「スペクトル」は「連続対」を意味し、重症から軽症
までさまざまなレベルの人がいることを示す。
以前は独立したカテゴリーだった「アスペルガー症候群」
はASDに含まれるようになった。
文部科学省の調査(平成24年)によると、小中学生の6.5%
(40人クラスで2~3人)に発達障害の疑いがある。
近年は成人になってから診断される「大人の発達障害」への関心
も高まっている。
障害の特性から周囲とトラブルになりやすいが、外見からは分かり
にくいため、社会の理解は浸透していない。
視線の動きの数値化と補助機器
発達障害は早期発見が重要とされながら専門医が少ないため、診断
には時間がかかっているのが現状。
補助機器で測定すれば短時間で客観的な指標が得られ、対象者の障害
特性に対する周囲の理解が深まる利点もある。
具体的な診断は現在、専門医が複数の診断基準を用いながら対象者
の言動や保護者らの話に基づいて行うため2~3時間かかるほか、ばらつき
も生じやすい。
専門医は全国で数百人と少なく、診断待ちに拍車をかけているのが実情だ
補助器による測定で客観的な数値が得られれば診断時間の短縮が図れ、
専門医でなくてもある程度の判断が可能となる。
さらに重視するのは、測定結果を関係者にフィードバックできる点だ。
視線の可視化により、どのようなものに対象者の目が向きやすいかと
いった障害特性を周囲も認識でき、日常生活での困り事を緩和するため
の対応がとりやすくなる。
自閉症スペクトラム障害(ASD)
①自閉症
②アスペルガー症候群
③特定不能の広汎性発達障害(PDD-NOS)
以前は3つに分かれていたが、明確に線引きできないので
1つにまとめ、連続体を意味する「スペクトラム」とされた。
<ASDの特徴>
①物事や手順へのこだわりが強い。
・自閉症とアスペルガー症候群
→同じ物事に執着する。
・PDD-NOS
→正確さや整合性の追求。
②コミュニケーションが苦手
③予想外のことにパニックをおこす。
・自閉症とアスペルガー症候群
→ 癇癪をおこす。(大声で叫ぶ。)
・PDD-NOS
→ 思考停止。
④感覚過敏がある。
→ア)ホッチキスを留める音や引き出しを閉める
音が苦手。
→イ)コピー機や自販機の音や引き出しを閉める音
が苦手。
→ウ)光が苦手・・・窓はブラインドで覆う。
⑤ 空気が読めない。
⑥ 視線の合いにくく、表情に乏しい。
<子どもの場合>
① 指さしが少ない。
② 要求を表すのに他人の手を対象物へ持っていく
「クレーン現象」がみられる。
③ タイヤや扇風機などの回転するものが好き。
注意欠陥・多動性障害(ADHD)
→ 12歳以前に現れ、持続する。
(脳機能の発達に偏りが生じた。)
① 落とし物・忘れ物が多い。
② じっとしているのが苦手
③ 感情が抑えられない。
④ 文字を書くのがおそく、口頭で示す内容を
書き切れない。
⑤ 勉強、仕事において綿密に注意できない。
⑥ 直接話しかけられた時に、聞いていない
ようにみえる。
⑦ 順番をまてない。
⑧ 質問が終わる前にに答えてしまう。
⑨ 会話やゲームの邪魔をする
学習障害(LD)
→知的発達はみられないが特定の能力に
著しい困難を示す。
① 文字の読み書きが困難。
② 計算の習得が困難。
※「聞く」「話す」「読む」「書く」「計算する」
という5つの能力の全てに必ず困難がある訳では
なく、一部の能力だけに困難がある場合が多い。
(例)読む能力はあっても書くのが苦手。
他の教科は問題ないのに数学だけは理解できない。
発達障害の早期治療
「発達障害」は先天的なので、親の躾や育て方
など後天的ではないのである。
親が発達障害に対して正しい知識を持っていない
ことが大半であるので、家族をはじめ、周囲の
正しい理解と関わり方が大切である。
発達障害をもつ子どもの脳の特徴は、成長状態
にバラつきがあるため、得意な分野と苦手な分野
の落差が大きいだけである。
脳は刺激すればするほど成長し続け、眠っている
脳の潜在能力を引き出すことができる、と言われ
ている。
ディスレクシア(読み書き障害)
ディスレクシアは学習障害の一種で、知的能力及び
一般的な理解能力に特に異常が無いにも関わらず
文字の読み書き学習に著しい困難を抱える障害である。
失語症、難読症、読み書き障害とも言われる。
基本的にディスレクシアの人に共通しているのは
「音韻」の問題である。
つまり、文字とその音とを結びつけて操作する力
が弱い。たとえば「えんぴつ」という文字が書かれて
いるとする。
この時、通常の働きであれば脳の中では様々な部位を
使い、「えんぴつ」の文字を「えんぴつ」の音だと
認識する回路があるのだが、ディスレクシアの人は
上手く機能せず「え」の文字を見て「え」の音だと
認識するのに時間がかかってしまう。
ディスレクシアの人は、「読み」が苦手であるので
「書き」は、なおさら大の苦手である。
日本の国語の授業では「読むと書くを同時に習う」
学習法はとても難しい。
しかし、「読み」「書き」を司る「大脳基底核」と
「左側頭葉」を刺激するために、机に座らなくても
「読み」の学習をする方法として、ゲーム機などを
活用して文字を見て、声で答えるトレーニングを中心
に進めていくのも効果的である。
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